第32回総会記念講演
腎疾患を巡る話題−腎不全における動脈硬化予防法の模索
国立国際医療センター腎臓内科医長 斉間 恵樹先生

  
表紙の言葉   加藤 茂

 ひまわりの花に寄せて

 夏を代表する花といえばひまわりです。暑くても太陽の方を向いて咲く姿は、力強さを感じます。しかし、実際は常に太陽の方を向いて咲くのは俗説とのことです。
 2年前の夏に行った山梨県明野村のひまわり畑は、一面にひまわりで埋めつくされ圧倒されたことを思い出します。
 ひまわりを描いた絵といえば、すぐにゴッホを連想します。新宿の損保ジャパン東郷青児美術館にある「ひまわり」は、50数億円。この美術館に行くたびに観ています。ゴッホの絵は、生前は売れなかったから、今ゴッホがこの絵の値段を知ったらどんな思いをするだろうか、などと勝手な想像もしてしまうのでした。
 表紙の絵は、切花を買ってきたもの。茎に出ている葉は切り落とされ、花も小さいので迫力に欠けます。大輪で暑い日差しの中で咲くひまわりを描いてみたいと思うのですが、なかなか出合うことが難しい。
 6月末、東腎協の事務所で編集委員会をしていたら青年部の交流会を終えた若い人たちが事務所を訪れました。話している声を聴いていても活気があって頼もしく感じました。
 この人たちが次の東腎協の中心的な活動家になって育っていって欲しいと思うのは私ひとりだけではないでしょう。30数年前、東腎協が結成された頃の役員は、20代、30代だったことを思い出しました。そして、そんな遠い過去を知る人が少なくなることをちょっぴり残念だとも思いました。
 ひまわりの花は、活気のある青年たちにささげたいと思います。

経歴(かとう しげる)
東腎協設立に慢性腎炎時に参加1972(昭和47)年東腎協設立時会計担当 1974(昭和49)年事務局次長 1976(昭和51)年 機関誌「東腎協」第13号から編集委員長担当 1989(平成1)年第76号まで、13年間、定期発行に献身した。その間常任幹事も続けた。現在、編集委員であり、顧問的存在

東腎協 2004年7月25日 154

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最終更新日時:2004年9月25日
作成:H.SUGA