大きな二つの目標達成に結集を
東腎協会長 榊原 靖夫
早いもので私が会長に就任して1年が経過しました。多くの人たちの支えとご協力により、なんとか無事に与えられた役割の一端は果たせたと感じております。
昨年度は、常任幹事の方々には「意識改革」を要請し、また、幹事の皆様方には昨年度活動方針重要項目「会員拡大活動」で、各患者会最低3名増、の目標達成をお願いいたしました。誠にうれしいことに「意識改革」については、常任幹事は十分意識の改革を進めたと感じております。
また、幹事の皆様には「会員拡大」の重要性をよく理解されたうえで、最大限の努力をされたと認識しております。3名以上の会員が増加するも、不幸にして亡くなられた会員さんがおられたために結果につながらなかった会も多くあったと承知しています。この会員拡大活動を通して、危機感と価値観を共有し、一体感を感じ取ることでき、大きな成果と感じております。
第32回東腎協総会は、盛会のうちに終了し、新年度の東腎協活動をスタートいたしました。
選出された役員とともに、2期目の会長の役割を任ぜられ、その責務の重さを感じ、会員のご協力を大きな力として、微力ではありますが、情熱を持って誠心誠意役割をはたせますよう努力するつもりでおります。
今年度の活動方針には大きな二つの重点項目を設けました。
一、NPO法人化。この課題は東腎協30年余の歴史の中でも最も大きくて重要な変革をもたらすでしょう。会員の皆様にはこの課題に大きな関心を持ち、自分のこととして、その是非を考えていただきたいと思います。
そして、各腎友会で討議の集約を行い、個人会員の方々には「個人会員交流会」などで意見交換や意志の確認を行って、NPO法人取得に向けて、会員のみなさんのご理解と合意を求めて行きたいと思っています。
二、会員拡大活動の継続。昨年度に引き続き「会員7500名」達成に向かって、今年度も力を結集してねばり強く全会員で取り組んで行きたいと思います。
私たちの透析医療環境は年々厳しさを増しています。東腎協結成当時、先輩諸氏が苦難の戦いの中から獲得されたこの恵まれた医療、福祉制度維持に、危うさを感じる昨今です。私たちは先人たちが残してくれたこの貴い制度を、後に続く人たちのためにも継承していく努力をせねばなりません。このような患者会の意義を未入会の仲間達に伝え、患者会入会の大切さを伝えていきましょう。
これら二つの大きな「課題」の克服に向い、会員のみなさまの心を一つに結集し、目標達成に向かって同じ汗をかく心構えで、結束して今年度の活動に取り組んでいきましょう。
最終更新日 2004年7月4日
作成者:S.Kishisato